帰省ラッシュに寄せて

 ご機嫌麗しゅう。

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 お盆の時期になると、高速道路の渋滞のニュースがテレビから流れていますよね。みなさん、すごいなあ〜根気あるなあ〜って思いながら私は観ているんですけれども笑

 私は人ごみの中に出て行くのがすごく苦手な性格でして、待つということがなかなかできない人間なんですよね。遊園地のアトラクションの「60分待ち」(!!)という看板を見ただけで帰ろかなって思ってしまうのです。。。食事をするにしても、待ち時間が15分以上だと帰ろうと言い出しますし笑

 

 こんな私からすると、渋滞に巻き込まれながら、時間をかけて帰省するということは凄まじいことでありまして、尊敬に価する行動なわけであります。

 

 ところで、お盆っていったい何のためにあるのか?っていうことをどれくらいの人が意識しているのかなあって考えたのです。私の予想ですが、多くの人はご先祖様が帰ってくるらしよ〜くらいは心にあるのではないか?と。でも、日本仏教でのお盆に行う法要の目的とかには、そんなに関心がないと思うのですよね。

 

 私の感覚では「それをすることで何になるの?何の利益があるの?」っていうことを一番に考えるのが現代人の特徴ではないか?という印象があるのですけれども、そんな彼ら(すみません、そうじゃない人もいらっしゃるとは思います)が、お盆の目的とか意味の純粋な答えを知らないままに帰省ラッシュに飛び込むというのはすごいことじゃないか!と私は思うのです。

 

 だってそうですよ!めちゃくちゃ時間がかかるし、疲れるし、荷物重いし、暑いし、お金かかるし・・・何の意味があんの?って思っちゃうのが普通な気がしませんか?

 

 それでも、帰省するのですよね。

 

 私は伝統ってすごく大切な流れだなって思うんです。意味がわからなくても、受け継がれていることに意味が有るといいますか・・・。「君の名は。」っていう映画でもそんなことが言われていましたよね。しみじみ、そうだな・・・って近頃思うのです。

 

 だから、よくお盆の意味もわかんないけど、帰省しようって思える人々のなかに、私は救いの光があると感じています。そんなことを思いながら、渋滞情報を眺めているお盆です。

 

 健やかであり、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!