悲しい時には駆けつける

 おはようございます。

 今日も寒いです。私はコンサートの後からますます声が出なくなってしまいました。この1週間はおとなしく過ごそうと思います。

 

 さて、先日のコンサートでも話をしたのですが、私の祖父母は非常に個性的な面々で、それぞれの特徴を私たち兄弟は受け継いでいるのだなと感じます。

 私は幼い頃、父方の実家で日中を過ごすことが多かったのですが、私を慈しんでくれた祖母は、私が大学に入学した年の11月になくなりました。

 それは突然の出来事で、法要は悲しむ暇もなく慌ただしく過ぎてゆくように感じられました。葬儀には多くの方がご参列くださいましたが、ほとんどの方に私はお会いしたことがなく、祖母がいなくなってしまったことも相まって、ポツンと孤独になってしまったようで寂しさを感じていました。それを自覚した途端に、大きな不安感が押し寄せてきたのです。

 そんなとき、ふと参列者席に目を向けると、母方の叔母夫妻が座っていることに気がつきました。その瞬間、なんと言いましょうか、「味方がいる」という感覚が私の中に湧いてきたのですね。二人を見ただけで、安心すると言いますか、ホッとしたのですよ。

 日頃は、何気なくそばにいてくれる叔母夫妻ですが、こんなにも私にとって大きな存在であるのだなと感じました。。。そんなことを、コンサートで話をしながら思い出しました。

 

 去年、親戚の葬儀から帰ってきた母は言いました。

「おめでたい出来事の時はそうでもないけど、悲しいことがあったら駆けつけた方がいいなと思った」

 そうですね。その時は聞き流していましたが、駆けつけてくれた人の存在に励まされたことがあったのです。私も、誰かが悲しい出来事に出会った時には、駆けつけるようにしたいと思いました。

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!

本田兄弟コンサートのお礼

 こんにちは。f:id:teruteru007:20190107212325j:image

 昨日の「本田兄弟」樟の香りコンサートにお越しくださいました皆様、どうもありがとうございました。例年よりも暖かかったですので、ホッとしました。数年前は吹雪の中、吟じたこともあります。口の中に雪が舞い込んできて、それはそれは大変でした。

 私は体調を崩していたため、第二部には声もかすれ、鳥羽一郎氏の兄弟船がよく似合う様子になっておりました。しかし、皆様の応援のおかげさまで、無事に務めることができましたことを、改めて御礼申し上げます。

 

 お客様の中には、お若い頃に吟詠をしたのだけれど続けられなくなったというご経験をお持ちの方や、お亡くなりになったご両親が吟詠の愛好者であったなど、吟道にご縁のある方も多くいらっしゃいました。

 一昨年のコンサートで初めてお会いした方が、「昨年は入院して来られなかったのよ」と今年お話ししてくださいましたが、コンサートを続けることで、一回限りではない繋がりが生じていることにも気づき、心が温まります。きっと、普通に暮らしていれば出会うことのない人々であったかもしれませんが、このようにコンサートの場を設けていただけますことで、別の世界が開けてまいります。嬉しいことです。

 

 今年のコンサートでは、第二部の最後に私の祖父と無法松の一生を歌いました(その場で決めましたので祖父にも伝えておりませんでした。「こんな格好で人様の前に出て失礼になった」と言っておりました。すみません)。

 昨年の6月に倒れた祖父ですが、周囲の人々の愛によって、慈しみによって、大好きな歌を歌えるまでに元気になりました。会場の皆様も祖父の様子に喜んでくださり、またお声かけくださったことで、祖父もますます喜びを感じ、表情が生き生きとしております。皆様、お力をいただきましてありがとうございます。

 

 この幸福と感謝が皆様に伝わりますように。

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!

 

 

恋ぼたる 樟の香りコンサートのお知らせ

 こんばんは。みなさん、初詣はどちらにいらっしゃいましたか?私は祖父母を連れて柳川の神社をまわってきました。写真は日吉神社のお福さん。立派です。

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 さて、毎年恒例の樟の香りコンサートが明日に控えておりますが、わたくし体調を崩してしまいました。明日が今年はじめの舞台であるというのに・・・。そういえば「肝心なときに居なくて困る!」と高校時代の恩師に言われたことを思い出します。

   年末から喉と鼻に違和感があったのですが、昨日から本格的な体調不良へと移行しております。祖父と一緒に年を越せたことにホッとしたようです。

 

 ともかく、明日、1月6日(日)は、樟の香りコンサートに出演します。場所は川の駅船小屋恋ぼたる

 13:00-, 14:00-の2回公演を行いますが、私が出演できない場合でも弟が一人で吟じます。みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

 明日は冷えるようです。暖かくしてお越しくださいませ。

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!

あなたに会えてよかった

 こんにちは。小さい頃から、新しい年になったら何かが変わるような気がします。誕生日が来ても、大きく変わるような気がするんですよね。生きている中で巡ってくる、節目節目で、変化を期待しているようです。

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 まあ、2018年から2019年になるとか、平成30年から平成31年になるとか、そんな変化はあるわけですが、実際には大晦日の続きを元日にやるわけで、昨日から今日になることには何ら変わりがありません。でも、新年とか誕生日とかを迎えますと、何となく違う気持ちになります。

 無常の世界観からすると、確かにどうでもよいことではあるのですが、お正月は特別な心で過ごしたいものであるなあと思います。

 

 このような特別な日には、心の晴れやかさは欠かせません。そこで、旧年中の善き出来事をここに書いておきたいと思います。

 これは年末のことでした。私の敬愛する方のところへご挨拶に伺った時のことです。「本田さんにお会いして、よかったと思ってます」このようなお言葉をいただきました。とても嬉しかったです。。。けれど、この喜ぶべき出来事を、すべての心身をもって味わえなかったのです。どうしてでしょうね。色々考えてみたのですが、よくわりません。もしかすると、自我いじめの傾向性がそこにあるのかもしれないです。

 でも、改めて、そのお言葉を心に起こして、じっくりと観察してみますと、身体がポカポカしていて、それから緩んでゆく感覚に出会います。

 ああ、私、喜んでるんだ・・・。そう感じることができました。どうやら多くの場合、私は頭で喜ぼうとしているようです笑。アホですねぇ〜笑。でもいいんです。それも全部ひっくるめて、「大丈夫」。

 

 「本田さんにお会いして、よかったと思ってます」(嬉しいので2回目)・・・私もです。こんな風に言っていただけるなんて、嬉しいじゃありませんか。幸せですね。この幸せを感じている私の心が、今年はじわじわ〜っと広がっていけばいいなと思います。

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!

明けましておめでとうございます

 新年明けましておめでとうございます。平成最後のお正月を迎えました。

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 おかげさまで、家族みんな元気に新年の挨拶をすることができました。これが何よりも嬉しいです。世界に一つだけの家族、私の人生でたった一つだけの家族。ずっとこの幸せが続きますように。

 もちろん、このブログを読んでくださる皆さんも、同じようにお幸せでありますように。皆さんのご家族、皆さんに関わる人々、生きとし生けるものたちが、健やかで幸せでありますように。

 

 さて、本田兄弟 平成31年はじめの舞台は、毎年恒例の「樟の香りコンサート@川の駅船小屋恋ぼたる」です。1月6日(日)、13:00-, 14:30-の2ステージ(無料)。1ステージはおおよそ30分程度を予定しております。

 お正月にふさわしく、おめでたい詩を準備して、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。屋外での公演となりますので、どうぞ暖かくしてお越しくださいませ。

 

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 2019年も、健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!

 

   本田陽彦・恭裕 拝 

自我いじめ

 おはようございます。

 今年も残すところ1日となりました。この一年、いかがでしたか?

 

 私はどうだったのだろう・・・何となく、私はあまり成長していないように感じました。しかし、ゆっくりと、淨かに一つ一つの出来事を振り返れば、コツコツと成長していたことがわかります。どれも小さく感じられてしまうことばかりのように思えますが、それらは全て、着実な成長と言ってよいことです。

 

 どうして、「成長していない気がする」と感じたのでしょう。

 

 私の敬愛する方の言葉に「他人からエゴイストだと思われるくらいに、自分を大切にしなさい」というものがあります。これは、ただ我儘に生きなさいという意味ではありません。

 私(たち)は時に、無自覚に自分を責めて、批判して、いじめて、傷つけてしまっていることがあります。初めはあるきかっけで起こる一回的な出来事であっても、それが再び起こり、また再び起こり・・・と習慣化してしまうことはよくあることです。

 そうすると、「私」という自我はいつも疲れてしまいます。緊張して、硬くなって、トゲトゲしてしまう。私の経験ですが、日常の、本当に些細なこと--ベッドから起き上がるような ごくありふれたこと--を行う時でさえも、自分を責めていることがあるのです。その批判的な心はとても微細で、注意していなければ気づくことはないかもしれません。しかし、よく注意して観察してみると、あらゆる瞬間において、自分をいじめていることに気づきます。

 私はこれを「自我いじめ」と言っていますが、この自我いじめに気づくとき、先の言葉の重大さを痛感するのです。この時にも、もれなく自我いじめが起こっているのですけれど・・・。

「他人からエゴイストだと思われるくらいに、自分を大切にしなさい」

 

 冒頭に書いた「成長していない」と感じた答えは、まさに自我いじめの傾向性にあるのでしょう。この問題は私のブログに度々登場するところのものであるのですが、2018年を終えるにあたって、しっかりと省察しておきたいと思います。

 

 ある人は、「自分に厳しいことは尊いことである」と言います。確かにその通りです。しかし、自分に厳しく、頑張ってきて、どうにもならなくなってしまった人はどうでしょう。頑張れば頑張るほどに、自分が苦しくなってしまう。辛いですよ、これは。

 そこで、注意深く観察してみると、おそらくその観察の中にも当たり前のように「自我いじめ」が生じ続けていることに気づくかもしれません。しかし、それに気づいているとき、「私」がいじめられて傷つくことはありません。

 この時、「もう大丈夫だよ」と言ってあげることができます。そして、あたたかな心の手で優しく撫でてあげるのです。そっと抱きしめてあげるのです。そばにいてあげることができるのです。

 

 私はいつも、「幸せであれかし!」と書いています。これは私の自我いじめの傾向性に対する一種の調教かもしれません。力業ではありますが、こうして少しずつ、自分に優しくなることができれば良いな・・・そう思う大晦日であります。

 

 健やかで、危険がなく、心やすらかに、幸せであれかし!

広がる世界

 おはようございます。寒い日が続いていますが、みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか。

 もう師走。今年も残すところ10日ほどになりました。あっという間ですね。昨年末にはカンピロバクターと仲良くしておりましたが、今年はおかげさまで元気に過ごすことができております笑。

  先日、寒い寒いと言いながらカフェに入り、ケーキセットを注文したのですが、横文字のスイーツが新商品だと勧められ、「じゃあ、それくださいっ!」とお願いして受け取りに行ったら、何とアイスクリームが乗っかっており愕然としたワタクシでありました・・・。

https://www.instagram.com/p/BrUR6J8juLl/

トラなんとか・・・というスイーツセットを頼んだら、なんと冷たい食べ物だった。ダウンを着てこれ食べてる。#笑顔が素敵です。 #スプーンどうにかならんのかな。

 さてさて、最近、また世界が広がりつつあります。

 これまでは、好きな人とだけ付き合っていればよいか〜という世界であった気がするのです。ですから、これはこれで安定していました。でも、安定していると同時に、もっと世界が広がっていったらいいな・・・という、寂しさと隣り合ったような感覚もありました。「なんか、つながりたいっ!」みたいな。

 そんな私でしたが、今年の後半から環境が変わったこともあり、どんどん世界が広がってゆくようになりました。その拡大具合に圧倒されております笑。世界が広がることは、私が広がることでもあるし、私の中に世界が入ってくることでもあります。私の中に入ってくるものは、他者であり、思想であり、文化であり・・・。たくさんのものが流れ込んできます。その中には、これまでの私という世界にはなかった、もしかすると反対の性質を帯びているかもしれないものも含まれます。

 そんな状況を眺めながら、「ああ、これ、どこまで私の世界に入れちゃっていいのかな」「大丈夫かなこれ、散らかっちゃわないかな・・・」「いや、心の安寧は大丈夫か?」とチマチマ抵抗している私も一緒に眺めています笑。

 まあ、何とかなるのでしょう。抵抗してもいいんです。ジタバタしても、なるようになります笑。

 

 あ、そういえば、これまで忌々しい象徴であった物事が、徐々に変化してきています。忌々しさはとどめていますが、それを活用する仕方が偶然見つかったという感じです。たぶん、世界が広がった功徳?かな。(どうでもいいですが、世界が広がったついでに博多のクリスマスマーケットに行ってきました!←どうでもいいと言いながら強調している笑)

 

 それでは、お寒いですので、くれぐれもご自愛くださいますように。

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!