本田兄弟コンサートのお礼

 こんにちは。f:id:teruteru007:20190107212325j:image

 昨日の「本田兄弟」樟の香りコンサートにお越しくださいました皆様、どうもありがとうございました。例年よりも暖かかったですので、ホッとしました。数年前は吹雪の中、吟じたこともあります。口の中に雪が舞い込んできて、それはそれは大変でした。

 私は体調を崩していたため、第二部には声もかすれ、鳥羽一郎氏の兄弟船がよく似合う様子になっておりました。しかし、皆様の応援のおかげさまで、無事に務めることができましたことを、改めて御礼申し上げます。

 

 お客様の中には、お若い頃に吟詠をしたのだけれど続けられなくなったというご経験をお持ちの方や、お亡くなりになったご両親が吟詠の愛好者であったなど、吟道にご縁のある方も多くいらっしゃいました。

 一昨年のコンサートで初めてお会いした方が、「昨年は入院して来られなかったのよ」と今年お話ししてくださいましたが、コンサートを続けることで、一回限りではない繋がりが生じていることにも気づき、心が温まります。きっと、普通に暮らしていれば出会うことのない人々であったかもしれませんが、このようにコンサートの場を設けていただけますことで、別の世界が開けてまいります。嬉しいことです。

 

 今年のコンサートでは、第二部の最後に私の祖父と無法松の一生を歌いました(その場で決めましたので祖父にも伝えておりませんでした。「こんな格好で人様の前に出て失礼になった」と言っておりました。すみません)。

 昨年の6月に倒れた祖父ですが、周囲の人々の愛によって、慈しみによって、大好きな歌を歌えるまでに元気になりました。会場の皆様も祖父の様子に喜んでくださり、またお声かけくださったことで、祖父もますます喜びを感じ、表情が生き生きとしております。皆様、お力をいただきましてありがとうございます。

 

 この幸福と感謝が皆様に伝わりますように。

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!