こんなのはじめて。

   台風で九州は大荒れのようです。

 

   東京はまだ静かですが、心は暴流に流され続けています。

   何とか水面に顔を出し、息を吸い、不放逸であるように心を奮い立たせていると、また押し流されてしまっています。

 

   何度も何度も、流されては息を吸い、流されては息を吸う。

 

   こんな私をかろうじて支えているのは、やはりこれまでの修習と師や先達への信です。それから理性。

 

   無条件に心を傾けてくださる人々の存在や、彼らから発せられる慈悲に満ちた言葉。

 

   そのおかげで、暴流においてもかろうじて息ができている。

 

   そんななかで、いつ、この理性が弱まり、息をすることをやめ、暴流に流されてしまうだろうかと、怯えています。

 

 

   それでもまだ、水面に顔を出そうともがいている私を、一番近しい他者としての私を、私は抱きしめてあげたいです。

 

   ラベンダーとティーツリーの精油をお守りに。

 

   呼吸と緊張と弛緩を島として。

 

   多くのことを学んでいるのだと思います。

 

   私からひらけている唯一の世界を、慈悲に満ちた輝かしい、苦しむ人がいないところにしたい。そんな世界でありたい。

 

   そのために少しずつ長く、今も息を吐きます。