味方がいることを忘れずに

 ごきげんよう。本田陽彦です。

 

 生きていて、妄想にどっぷり浸かっていると、精神的プロセスの作り出す物語にはまってしまいます。いつの間にか、暴流に押し流されてしまうんです。

 

 そんなとき、私は独りの世界を生き始めます。人間は一人で生まれて、一人で死んでゆきます。これは事実なのですが、心の作り出す物語における「独り」というのは、寂しさや不安、憂いをともなった、事実ではない「孤独」です。

 

 孤独はネガティヴな物語です。とても辛いものです。孤独の物語を生きていると錯覚しているとき、私の世界には他者はいません。もちろん家族もいません。

 

 でも現実には家族がいて、こんな私を支えてくださる縁ある方々がいらっしゃいます。そのことを忘れがちになるんです。失礼ですね。

 

 私には味方がたくさんいる、このことを思い出すと、その瞬間にポジティヴな物語が始まります。物語であることには変わりはないのですが、心はそんなに汚れません。

 

 これほどまでに素晴らしい、尊敬する人々が、妙なる縁によって私と関係している。

 

 このことを常に思い出し、それをもって生きてゆくことができれば、何も怖いものはありません。できないことはない。なんでもできる。エネルギーが湧いてきます。

 

 私には味方がいるんだ。そこに合掌して、今日も精進しよう。この瞬間、心を汚さないように、マインドフルネスによって暴流を堰きとめるのです。

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!