枯れてたっていいじゃないか!

 ご機嫌麗しゅう。本田陽彦です。

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 私は中学生のときサックスを習い始めました。

 

 入学してブラスバンド部に入部したのはよかったのですが、マーチングバンドでしたので土日のたびに練習があり、詩吟のコンクールと重なってしまうことが多かったんですよ。

 

 そこで、私は詩吟の師匠に畏れながら申しました。「詩吟をやめたいです」と。すると会長先生に電話をしなさいね、とおっしゃいました。

 またまた私は畏れながら、会長先生にお電話したんです。「今は部活をしたいので、詩吟をやめたいです」と。すると先生はこのようにおっしゃいました。

 「これまで続けてきたことと、これから始めること。どちらがあなたにとって大きいことか、考えてごらんなさい」

 私は「すみませんでした」と電話を切りました。

 

 私が中学に入る前、とある吹奏楽団の演奏会に父と行きました。そのときのテナーサックスがすごくカッコよくって。ぜったいコレやりたいな〜と思っていました。そして入学してブラスバンド部に入ったんです。

 ぜったいテナーサックスがいい!!と思っていたんですが、なんとマーチングバンドだったものですから、できるだけ軽い楽器じゃないと疲れてしまうだろう・・・と思って一番小さいソプラノサックスがいい!と先輩に言ったんです(ぜったいテナーといっていたチビてるてるはどこへいったやら笑)。

 そしたらソプラノサックスってのは難しいからお前みたいなガキンチョには無理だよ(もっとやさしい言葉だったと思います)って言われて、それじゃあ、間をとってアルトサックスで!ってなったわけです。

 

 まあ私は単純な人間なので、アルトサックスを吹くと決まれば、アルトが一番かっこいいわけです笑 あんなに惚れ込んでいたテナーサックスを見ても、「なんかネックがグニャっとして不恰好だな。アルトはシュッとして、無駄がない感じでいいよな」と思うまでになっておりました。あははは。

 

 その入部当時はですね、楽器をもたせてもらえないんですよ。マウスピースを与えられて、それを死ぬまで吹きまくる笑。タンギングの練習をする。120のテンポのメトロノームに合わせてタンギングができるようになったら「楽器つけていいよ」となるわけです。今考えれば、なんておバカなことをやっていたんだと思います汗

 

 そんな苦行を経て、ようやく楽器を首からぶら下げられるようになりました(涙)!!

 

 ・・・と、その頃に、上記の吟詠コンクールとマーチングコンテストの日程がかぶるという事実に直面するんです。ようやく手に入れた(当時は眠れないほど嬉しかったです)楽器を吹いていたいじゃないですか!?ねえ?

 

 それくらいサックスが好きでしたからね。詩吟を選択するのは辛かったですよ。

 そんな私をみた両親が、「個人レッスンを受けて、サックスを続けたら?」といってくれたんです。すごく嬉しかったです。こころからトキメキました💕そこで私はサックスの先生に弟子入りすることになります。

 

 ・・・前置きがなが〜〜〜くなりまして、申し訳ありません汗

 

 そのサックスの先生から私が言われた一言が、今日の表題に関わってまいります。

 私の音を聴いて、「枯れてるね〜〜」とおっしゃったのです。枯れてる、と。・・・??

 当時中学生です。若さ溢れるお坊ちゃんでした(初対面時、先生はボーイッシュな女の子だと思っていたそうです)。そんな私に(もちろん音色がですがね、)「枯れている」とおっしゃるんですよ。・・・そして親しくなるにつれて、性格もわかってきますね。そして「やっぱり枯れてるね」と。おっしゃいました笑。

 もちろん良い意味で「枯れてる」ということだそうです(あやしい)。

 

 私は小さい頃から自分よりもずっと年上の方々に育てていただきました。人生の大大大先輩から。人の世の酸いも甘いも経験してきた皆さんから、大事に大事に育てていただいて。本当に幸せです。

 そんな先輩方をみて育った私ですので、どことなく枯れてきたのかもしれません。もちろん、良い意味で、ですけどね。早熟しているというのか、なんと申しましょうかね。

 

 枯れていますとね、同世代となかなか合わないことが多くなるんですよ。小中高、若者と1日の大半を過ごしておりますと、なんとなく居心地の悪さを感じていたんです。

 う〜ん、私の居場所はここじゃない気がするな〜って。

 

 こうやって書きながら思い返してみると、私、幼稚園のときからそうだったみたいです。詩吟を始めたのが小学二年生ですからね。もしかすると、生まれた時から枯れていたのかもしれません。

 

 ある人は私に言いました。「もっと若い世代と関わった方がいいよ」と。確かにそうなんです!

 またある人はこう言いました。「そんな年寄りばっかと付き合ってて楽しい?人生もっと遊べる時に遊んだ方がいいよ」と。そうかもしれません。

 わかるんですよ、みなさんが言ってくださることは大変よくわかるのです。

 

 でも私ですね、こんな「枯れた私」を結構好きみたいなんですよね笑

 

 なんか、いいですよ笑、枯れてるのも。なかなか妙なるかな笑

 

 うむ、いい感じで結びがきましたね(自賛)!

 

 写真は祖母が育てているヘチマです。ここまでいくと食べるにはさすがに成長しすぎていますが(汗。(私は食べ頃すぎてるんですかね・・・)

 

 こんな私でも仲良くしてくださっている若いみなさまに感謝いたします。そして今後ともよろしくお願いいたしますとともに、新しいお友達の方も大歓迎で募集しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!