妄想ってなあに?

 ご機嫌麗しゅう。本田陽彦です。

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 少し前に書いた記事に「妄想」という言葉を使いました。

teruteru007.hatenablog.com

この意味がわからないというご意見をいただきましたので、今日の記事で説明を加えたいと思います。

 

 私たちは、眠っていない限り意識があります。意識がある間は何らかの行為を行っているわけです。それらの行為は2つに大別できるでしょう。

 一つは身体的活動。例えば、朝になって目覚めたり、身体を起こしたり、立ち上がったり、洗面所まで歩いたり・・・。

 もう一つは精神的活動。朝目覚めて、「あ〜もうこんな時間!起きないと」とか、「今日はクマがあるわ〜、メイクが大変かも」など、考えるわけですね。

 上記の妄想というのは、この2つ目の精神的活動のうちに含まれる営みを指します。

 

 それでは、精神的活動において、いったい何が妄想なのでしょうか。それは、「今ここ(here and now)」において現実には起きていないことについて考えたり、それに没頭してしまって「自分で勝手に作り上げた物語」、を「妄想」と表現します。

 例えば、「あ〜今日はあの人と会わないといけないな」と朝スムージーを飲みながら思う。「今ここ」においては、「私がスムージーを飲んでいる」という状態のみが(客観的事実として)継起しているわけです。しかし、そんなことはお構いなし笑。意識、心は妄想の中の「あの人」と会うことを想像しながら、次の瞬間に「あの人」と実際に会っているんですね。もちろん妄想の中で。

 ここで厄介なのが、「私」にとっては妄想の中の出来事が「今ここ」であると感じられることです。なぜなら、妄想ってすごくリアルなんですよ。みなさん経験がある(とうより、ほとんど妄想で生きているのかもしれません💧)が、妄想の中の様子をあたかも目の前で展開されているかのごとくに感じられるんです!・・・ん〜、だから妄想ってやめられないわけですけども。。。

 

 たしかに、妄想って楽しいです笑 だって、現実のように感じられてしまうんですから、憧れの人と楽しくお話ししたり、デートしたり・・・なんなら旅行したり、宇宙にだって行けちゃいます!

 うんうん。楽しそう〜笑

 でもですね、楽しいことばっかりじゃあないんですなあ〜。例えば、お昼頃、外でいや〜なことを他人から言われたとしますね。そのとき、ムカつきます💢「なんじゃオマヱーーー!!」って。

 そして、1日終わって夜、帰宅しますね。ああ疲れた〜とお気に入りのソファーに腰を下ろしてテレビをON。そんなとき、フッっとお昼に言われたいや〜な言葉を思い出したりするんですよ。そのとき、もう一回ムカつきます笑「くっそーーー!!」。そのとき、「私」はお気に入りのソファーの上にはいません。お昼アイツに言われた、あの場所に「妄想」のなかで、いるんです。

 いかがでしょう。経験がある方、多いんじゃないでしょうか??

 いや〜な言葉を思い出して・・・ここまでは仕方がないんですよ。思い出しますもの。ムカつきましたから。思い出すんですよ。

 でもね、そのあとが問題で。

 思い出した瞬間に「妄想」発動してしまってるんです。そして、その物語のなかに入り込んじゃって。そしたら、あのときの空間のなかに「私」はいるんです。

 

 っとまあ、こんなことを一日中やっているのが人間なんですね〜。もちろんそうじゃない方もいらっしゃるかもしれません。

 

 妄想は楽しいときはいいけど、苦しいときもある。たぶん、苦しいときが多いです涙

 

 それをストップしてみたくない?というときに効果を発揮するのが、みなさんご存知のマインドフルネスです、っというお話しでした。

 

 健やかで、危険がなく、心安らかに、幸せであれかし!