眠れない時のマインドフルネス

 ご機嫌麗しゅう。

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 今日は「眠れない!」をテーマにマインドフルネスに基づく具体的な対処法を書いてゆこうと思います。

 

 お察しの通り・・・はい。私、眠れないのです。。。一体どうしてしまったのでしょうか。

 

 原因はわかっていますが、どうすることもできません。あちこち痛むし完全にお手上げ状態(開き直り。でも大切ですw)。そんな時、助けてくれるのが、みなさんご存知の、そう、くだんのマインドフルネスですね〜笑。

 眠れないということは、確かに苦しいんですが、眠れないものは眠れない(苦笑)。だから、眠れないということに対してもマインドフルであればよいわけです。・・・っといいましても、一体何を言っているのかと。

 

 確かに、眠れないという事実はあるわけですけれど、この「眠れない」という表現には幾つかの心の反応が隠れているんですよ。

 まず、「私は眠りたいよ〜」という願望ですね。そして、「その眠りたいという願望が叶えられない、チクショー!」という嘆きですね。

 このように、「眠っていない(起きている)」という状態について、二つの心の反応が起きることによって「眠れない(泣)」という〈事実〉が出来上がっているんです。

 

 マインドフルである、ということは、反応しないことと言い換えることもできます。つまり、「眠っていない状態の人(もちろんワタクシです)がそこにいる」。もしくは、「眠っていない状態である」という、「私」という一つの状態にとどまって、反応せずに、そこにいる、という姿勢であること。これがマインドフルであるということに近づくための第一歩です。

 

 それでも、おそらく、すぐに(笑)、「あ〜ん、眠れない!(イライラ)」という感情が顔を出します。そこでも、マインドフルであろうとするのです。

 つまり、「あ、今、『あ〜ん、眠れない!(イライラ)』っという感情が出てきた」と正しく意識する。それでおしまい。それより先に行かない!

 どういうことかと言いますと、「・・・だよね、眠れないもん!イライラしちゃうでしょ!?ねえ!」「そうだよ、眠れないんだから焦るし、明日起きれるか不安だわ!」っと自分の中で物語を紡ぎ始めない、ということ。

 

 仮に、物語がスタートしてしまった場合でも、全然OK!ここ!すごく大切です。

 

 本当に大切な所なので、詳しく説明します。もし、物語がスタートしていることに気がついたら、次のように反応してしまうことがあります。

 「あ〜・・・やっちゃった。わたしスタートさせてた・・・( ̄◇ ̄;)・・・わたしなにやってもダメだわ。はあ〜・・・もういやだ・・・」

 これ、本当によくやっちゃうんですよ。しかしですよ!マインドフルであるためには、反応しないまま、そこにいることが必要なんですよ。価値判断をしない、評価しない。分別を挟まない、解釈しない、ということがマインドフルネスのための必要条件なんです。

 ですから、たとえ物語が開始されていたとしても、「うんうん、そんなことあるよね〜!全然オッケー!無問題!」と自分を否定しないことが大切なポイントとなります。そうしないと、負の連鎖にはまってゆくことになってしまいますし、第一に疲れちゃいます。

 せっかくマインドフルネスを知って実践しようと思っても、疲れてしまったら、人は誰でも嫌いになってしまいますよね。せっかくよいことをしようとしているんですから、できるだけ続ける方向に自分自身を導いてあげてくださいね。

 

 また、かなり誤解されているようなのでここに書いておきますが、マインドフルネスというのはあくまでも状態をさすということです。マインドフルである体験的状態をマインドフルネスといっているわけです。

 つまり、巷で「マインドフルネス」と言われているメソッドは、あくまで〈マインドフルネス〉という状態に向かうための方法であり、〈マインドフルネス〉をさす指のようなものです。ですから、その指先にある〈マインドフルネス〉とは全くの別物であるということをはっきりと意識的に区別しておく必要があります。

 

 「『空』はどこまでも『空』と観ぜられなければならない」と言いますが、マインドフルネスも同じだと私は思います。どこまでも、「マインドフルネス」を持ち続けること、つまり、〈マインドフルネス〉である世界へ突入してゆくことの他に、〈マインドフルネス〉であるということはできないのです。

 

 長くなりましたが、今日は私が眠れない、というお話でした笑