山鹿灯籠浪漫・百華百彩

 山鹿灯籠の冬の祭典を観に行ってきました。

 熊本県山鹿市は私の祖父の故郷です。私がまだ小さかった頃、祖父母に連れられて、山鹿温泉で遊んでもらっていたとか。

  

 田舎の雰囲気を未だに残したこの地域、夏になると「山鹿灯籠まつり」が開催されます。今回訪れたのは、「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」という冬の祭典。3月に入らんとするこの時期ですが、まだまだ寒いです。「あたたかな灯りに包まれて」というキャッチコピーのもとに、幻想的でやわらかな灯りが私たちを迎えてくれます。

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 到着したのは午後7時を過ぎ。すべての灯籠に明かりが灯っており、この美しい光景を写真に撮ろうと、カメラや三脚を抱えた多くの観光客が灯籠の前に集まっていました。

 

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 通りには竹灯籠が並び、行人の足元を明るくします。

 

 普段は明るく飲み物を売っている自動販売機も、この時ばかりは休憩です。照明が灯籠の織りなす世界を邪魔してしまわぬように、覆いがかけられていました。この祭りを想う人々の心を観た気がします。

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 小さい子供達が何やら真剣に竹の中を覗き込んでいました。私も近づいてみると、可愛らしい表情をした、繭のくまモンが座っていました。

 

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 人混みを奥へと進んで行けば、古き時代の息遣いが今なお伝わってくる八千代座が見えてきました。山鹿太鼓に灯籠踊りを鑑賞することができます。

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  夜の山鹿に広がるやわらかな灯は、世間から心を離れせしめることを助けてくれます。

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 さすがに長時間歩いていると身体も冷えてきます。山鹿温泉に入って温まりたかったのですが、今回はそのまま帰ることに。久しぶりの家族での小旅行でした。